フライト中に、“トラブル発生” のアナウンスを聞くほど怖いものはない。デザイナーとして、ビジネス・ウーマンとして、世界狭しと飛び回っているアシュリー・オルセン(23)が、この度とんでもない恐怖の体験をしていたことが分かった。
アシュリー・オルセンは16日、恋人で俳優のジャスティン・バーサとともに、ニューヨークからロサンジェルスへ向かうフライトを利用した。ところが離陸して30分ほどすると、「電気系統から火災が発生したため、緊急着陸を試みます」という機長のアナウンスが流れたという。
その後飛行機は、ヴァージニア州のワシントン・ダレス国際空港へ無事に着陸。エマージェンシー・クルーがその滑走路に出動し消火にあたり、安全を確認した後、ようやく乗客乗員約100名が飛行機を降りた。
アシュリーに同行していた広報担当のフィル・ロベル氏は、『Entertainment Tonight』にその時の様子について、「火のためにコックピットの窓ガラスにはヒビが入り、パイロットは煙で視界が悪い中、着陸を試みたそうです。本当に怖い経験でした」と話している。
ところで昨年1月、NYラガーディア空港を離陸した直後のUSエアウェイズの飛行機が、両翼エンジンにバード・ストライクを受け停止し、川へ不時着水を試みて乗客乗員全員が無事脱出した、あの “ハドソン川の奇跡” を覚えておられるであろうか。
あのヒーローはもちろん、豊かな操縦経験と責任感に溢れたチェスリー・サレンバーガー機長であったが、3名の客室乗務員ががっしりとしたオバサン、いや失礼、肝の据わったベテランばかりであったことも、乗客の無事脱出に大きく貢献したと言われている。
彼女たちの毅然とした態度が機内のパニック化を抑え、迅速で的確な非難誘導を成功させたわけだ。これが出来てこその客室乗務員である。
この場を借りて、日系エアラインS社の社長さん! 外国籍の機長とクルーが英語で話せない、エマージェンシー訓練が徹底されていないなんて非常に由々しき問題です。皆さん、命を預けて乗っているのですから、しっかりと頼みますよ?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)