「仕事が無くてもへっちゃら。」というのは女優のヘザー・グラハムである。彼女は、もし出演する映画が減ったとしても気にしないという。それは仕事が減れば、大切な人と過ごす時間を楽しむことができるからというのが彼女の主張である。
たまに仕事を全然したくなくなる時があるというヘザー・グラハム。しかし、驚くこと無かれ。彼女は自分が仕事をしないことについては、とてもポジティブなのである。
「仕事をしないのは、それはそれですごく楽しいのよ。」
このように語るヘザーは寝ることや、ぼっとしているのが好きなのだとか。そして同時に、米国社会の、もっぱら仕事上の成功を追及する風潮にも批判的でもある。
「アメリカでは誰もが成功しなければいけないような風潮があるわね。」と米国のキャリア中心の風潮への疑問を口にする。彼女自身は、「毎日起きて何かをするなんて御免だわ。」と全く気にすることなくマイペースだ。
ただ、このような彼女の言葉を聞くと何やら怠け者のように聞こえるかもしれない。しかし彼女は仕事と私生活とのバランスについて示唆に富んだ意見を持っている。
例えばへザーによれば長く仕事をするほど、プライベートで何が大切なのかわかってくるという。いつも仕事のことばかりではなく、ただ純粋に幸せでいることは大切なようだ。
「生活の中で自分の幸せというのがどれくらいのものなのか自分でもよく考えるの。」
あまり仕事に追い立てられると、幸せは逃げていってしまうのというのがヘザーの考えである。
ただいっぽうで、仕事を完全に辞めてしまうのは難しいというのも事実。彼女は常に仕事に全力投球しているわけではないと認めつつも、キャリアを続けていのが運命だと信じている。
「女優を続けていくのは自分の運命みたいなものだと思うのよね。」
このように語る彼女にとって女優として活動していくことは、ある種の本能のようなものでもあるらしい。これはコントロールできるものでもない。それゆえヘザーは女優として続けていくのである。
仕事と私生活のバランスは、とかく難しいもの。時に仕事をしないことをポジティブに捉えることも大切なのかもしれない。ヘザーの見方も大いに参考にしたいものである。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)