引退か、ではない。「引退したい」と本人が言っている。アメリカの若いコが一旦そう言い出したら、周囲のアドバイスなど聞くものか。現在最もチケットが入手困難なアーティストのひとり、マイリー・サイラス（17）は12歳とデビューも早かったが、卒業も早かったようだ。

マイリーは今、現在の恋人リアム・ヘムズワースと出会ったきっかけでもある青春ドラマ、『The Last Song（原題）』がいよいよ31日に全米公開となるため、そのプロモーションで忙しい。そのプレミア上映会のレッド・カーペットでメディアの取材を受けたマイリーは、今後の抱負についてにこう答えた。

「音楽からはもう卒業のつもりよ。6月に新しいアルバムがリリースされるんだけれど、そこで終わり。全てやり尽くしたもの。これからは女優としてのキャリアを積んでみたいわ。今とにかく映画作りの仕事が面白くなっちゃって…。」

確かにマイリーは昨年12月、 “もうポップスには飽きちゃった” といった発言をしていた。かといって、セクシーな歌詞をアダルトな雰囲気で歌って歓迎される年齢ではないことも、彼女はきちんと理解している。内外ともに成長著しいマイリーにとって、ティーンズ・ポップの人気歌手という肩書には、残念ながら魅力を感じなくなっていたのであろう。

もっともティーンというのは、簡単に発言を撤回しアッケラカンとしているものである。これはただの気まぐれで、「やっぱり歌が好き！」とスタジオに戻ってくる日がきっと来ると私は信じているが、いかがであろうか。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）