人に暴力をふるってはいけない。飛行機の搭乗時は乗務員の指示に従う。そんな当然のことが出来ずに幾度も警察のお世話になり、英国航空のお断りブラック・リストに入っているのが、黒人スーパー・モデルのナオミ・キャンベル(39)。だが懲りないナオミは、またもや暴力事件を起こした。
米紙『NY Post』が報じているところによると、今回の事件は3月2日のこと、被害者はニューヨークのリムジンの運転手で、彼が「乗客のナオミ・キャンベルに引っ叩かれた」と通報したところ、ナオミは車を降り、マンハッタンの街に消えてしまったという。
2006年には、履こうと思っていたジーンズが見当たらず家政婦に携帯電話を投げつけ、事実無根だと主張すると、過去に雇われた別の家政婦も同様の被害を訴えたため、有罪判決が下り、5日間の地域奉仕活動に就いた。
また2008年には、英国航空機内で既定サイズを超す持ち込み荷物に関して注意を受け、客室乗務員を激しく罵倒。強制降機させられ、空港保安局に連行されている。持ち前の短気さ、一旦怒りだすと抑えが効かない幼稚さに、側近らが普段受けている被害はこの比ではない。
だがナオミをよく知る人々からは、彼女ばかりを責めては気の毒だという声も。理由として、白人ばかりのスーパー・モデルの世界において、黒人の彼女が味わった屈辱感や違和感は並大抵のものではなかったとし、通常では理解できないほどの被害妄想や反骨心が根底にあるというのだ。
実際ナオミはそうしたトラブルに、毎回のように “相手の言葉に人種差別的なトゲを感じた” と釈明している。もちろん英国航空の客室乗務員は、安全運航上定められた通りの注意を行っただけなのだが…。
恐らく彼女は、信頼できるカウンセラーと長い時間をかけて向き合うことが必要であろう。彼女の心の中に鬱積したものが浄化されない限り、こうしたトラブルは今後も続く可能性があるはずだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)