「スパイス・ガールズ」時代は“スタイルは抜群だが歌えない子”で通っていたヴィクトリア・ベッカム。彼女は今ファッション・デザイナーとしての道を着々と歩んでいるが、なんとUAEドゥバイの人工島に建設が予定されている、あるホテルのデザインを任される可能性が出て来た。

なんとこのホテル・デザインの話はヴィクトリアの野望ではなく、ドゥバイのウォーター・フロント開発を進める「ドバイ・インフィニティ・ホールディングス（DIH＝Dubai Infinity Holdings）」のブレーン、シェーク・モハメッド・ビン・ラシッド・アルマクトム氏により持ちかけられたもの。

昨年夏、ドゥバイでゴージャスなステイを楽しんだベッカム夫妻と知り合いになったという同氏は、DIHが開発中の“ザ・ワールド（The World）”内に予定しているファッション専門の人工島、「イスラ・モーダ」に建設するラグジュアリー・ホテルのデザインをヴィクトリアにお願いしたいとし、40ミリオン・ドルの報酬額を提示したという。

もっとも、ビルのデザインなどは全くの専門外なヴィクトリア。すぐに契約に飛びつくことは避けたが、シャネルやフェンディのデザイナーとして活躍しているカール・ラガーフェルド氏も契約したと聞き、やはり心が躍ってしまったようだ。

ただし彼女の代理人はメディアの取材に、「ビジネスにおいては常に上を目指すのがヴィクトリアです。しかし今は2月に控えているNY・ファッション・ウィークのことで頭は一杯ですね」とし、明言を避けている。

まだまだ先は不透明なものがあるドゥバイ。建設途中で頓挫し、クレーン車やセメントが放置状態になってしまう不安は捨てきれないが、世界一高いビル、「ブルジュ・ハリファ」だってついにオープンしたではないか。ギラッギラの金をふんだんに使用した “designed by Victoria Beckham”　のプレートも捨てがたい魅力。さてこの話、ヴィクトリアは引き受けるべきか断るべきか…。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）