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【ドラマの女王】”全員気が強そうな”豪華女優陣に期待。『龍馬伝』

今回の【ドラマの女王】は、2010年NHK大河ドラマ『龍馬伝』。先に放送を開始した『坂の上の雲』の方が大河向きだとか、『JIN-仁-』の内野龍馬の方が龍馬に適役だとか、福山雅治演じるグルグルパーマの坂本龍馬にあまり期待をしていない記者。しかし、”あの”及川奈央が、“品川宿の飯盛り女”の役で出演すると聞いては黙ってはいられない。『龍馬伝』を全力でワッショイしちゃうぞ。

『神戦隊ゴーオンジャー』外水大臣ケガレシアの後に及川奈央が演じる役は、“品川宿の飯盛り女”のお志乃。飯も盛るが、遊女もやってくれるらしい。色仕掛けと報道されていたのはこのせい?福山龍馬とどう絡むのか今から気になる。担当プロデューサーの「私がファンだったのでオファーしました。」という言葉に納得。石田ひかりや洞口依子など女優と結婚しちゃうプロデューサーがいたり、NHKはこの手のパターンが多い。

福山雅治の演じる坂本龍馬は上品だ。いままでいろんな俳優が坂本龍馬を演じてきたが、その中ではバツグンの美と品の良さがあるだろう。武田鉄矢が「海援隊」で、龍馬についてあれこれ熱く語っていた印象が強く、武田の龍馬がいちばんイメージとしては強かった。

坂本龍馬は31歳で没して、短い生涯でいろいろな事を成しえた人物。新しいもの好きで男からも女からもモテたのだから、かなりのオーラがあって当然、もっと人を引き付ける“美”があったのではないかと思う。その点は福山龍馬は適役だ。

『坂の上の雲』で正岡子規をやっている香川照之が、岩崎弥太郎の役で登場。その他、ピエール瀧とか大泉洋とか三枚目ばかりの男性キャスト。なぜか“いい男”が演じる人斬り、岡田以蔵が佐藤健。

そして龍馬初恋の女性・加尾役に広末涼子。負けん気の強いヒロスエは坂本龍馬と同郷。そして“シスコン”だったとされる龍馬にとって重要人物の「乙女姉さん」には寺島しのぶ。これもバッチリだ。将来龍馬の妻となるお龍に真木よう子っていうのもイマドキで決まりだし、及川しかり、今回女性キャストは非常に上手いこと決めてくれたと思う。少なくとも『天地人』のヒロインだった常盤貴子の「もう旬は過ぎてますよね?」感は無い。ただひとつ、みんな気が強そうだ。

豪華出演陣に海外ロケ、セレブの歌う主題歌などNHKがハンパない力を入れた壮大歴史ドラマ『坂の上の雲』。残念ながら、現在までたいして話題になっては無い。しかしここでなぜ『坂の上~』が大河ドラマ『龍馬伝』の前にスタートしたのか少し分かった。時代もちょっとカブってるし、主人公の出身地が同じ四国。『坂の上~』は、『龍馬伝』の前フリだったのだ!そう考えれば納得がいく。あのドラマを見ていると、なんとなくモックンや阿部ちゃんのハダカのうしろから、福山のクルクルパーマが顔を出すような、そんな気がしてならなかった。サブリミナルに出でずして、見るものの頭にその姿を焼き付ける。福山龍馬、おそるべし。である。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)