この場合イタいのは、国連親善大使として世界の難民保護に奔走する聖なる人、アンジェリーナ・ジョリーではなく、国民支持率が50%割れしてしまったと報じられたばかりのオバマ大統領であろう。今のアンジーは、オバマ大統領の政治手腕を痛烈に批判しているそうだ。
今年3月のこと、オバマ大統領はホワイト・ハウスにブラッド・ピットを迎えた。ブラピは2008年、オバマ氏擁立の応援演説のため、シカゴに駆けつけたという熱烈な支持者でもあり、会談は始終和やかなムードであったようだ。
その会談の目的は、「ハリケーン・カトリーナ」の被害の爪痕がいまだ深く残っているニュー・オーリンズの復興に向け、ブラピは自分たちが手がけているプロジェクトを説明、大統領の理解を得るというものであった。
ブラピが来ると知り、娘のマリアちゃん、サーシャちゃんはキャーキャー大はしゃぎ。ミシェル夫人は胸を躍らせたそうだ。ブラピは会談の最後に、変わらぬ支援の気持ちを互いに確認し、大統領と固い握手を交わしてホワイト・ハウスを後にした。
ところがどうしたことだろう、アンジーに親しい人はこの度米芸能誌「Us Weekly」に、「オバマ大統領はいつもその場しのぎで、のらりくらり。福祉や貧困者の救済ばかり懸命で、教育や社会の再建はどうなっているのかしら。まるで欺瞞に満ちた社交家のようなものよ」と批判していることを漏らした。
政治に関しての夫婦やカップル間の見解の相違が、真剣なバトルをもたらすことがある米国。その様子では、ブランジェリーナも結構モメていることであろう。
それにしてもオバマ大統領としては、ブラピだけではなく、アンジーをも支持者としてキープしておきたいところ。これで彼が政治手腕の改善を真剣に考えるとすれば、まさに恐るべしアンジー・パワーである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)