メル・ギブソン（53）と言えば、男臭さや勇敢さが売り物の俳優だ。彼はなんと『007/ジェームズ・ボンド』役をめぐり、ダニエル・クレイグのライバルであったという。もっとも制作者側は、今となれば“クレイグで良かった”と語っているそうだが…。

『007』の作品のいくつかの脚本を手がけたトム・マンキーウィクス氏は、「メルはボンド役に憧れていたことは知っていたよ。ユナイテッド・アーティスト社からも、制作者側にどうかメルを推薦して欲しいとも頼まれたんだ。でもプロデューサーが反対したよ。メルは身長が175cm、少し背が足りないとね」と語っている。

もっともそういう理由を語るわけには行かない。制作者側は「メル・ギブソンはすでに他の映画をヒットさせているビッグ・スターであり、存在感が強すぎる」と説明したそうだ。そしてたった3cmではあるが、背が高いダニエル・クレイグに軍配が上がった次第である。

ギブソンはとても残念がったらしいが、実際の所、ダニエル・クレイグで良かったという声も多いようだ。何しろ不倫にアルコール依存症、そしてDUIで捕まるなど、スキャンダルまみれな昨今のギブソン。シリーズのうちのたった一作を世に出し、間もなくお役御免になっていたであろう。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）