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(ジャンル:ポップス)
音楽心理学の世界ではどういうわけか、モーツァルトの音楽が胎教にも良いし、不眠にもうつにも効くということで、そうした企画のCDが色々出ている。しかし音楽療法の欠点は好きでもない音楽を無理に聴いても効果があまりないということだ。
多くの人の耳にすっと馴染んで、いつでも口ずさめて、心に残る癒しの音楽を挙げるならばカーペンターズこそ相応しいだろう。
iTunesの機能である、Genius(ある曲を選ぶと、同じ傾向の曲をセレクトしてくれる機能)を使うと、絢香やドリカムなどに混じって、かなりの確率でカーペンターズの曲がチョイスされる。それだけ愛されているということである。
オリジナルはもとより、ジャズシンガーやクラシックのソリストが好んでカーペンターズ作品を取り上げているという影響力の大きさも無視できない。
人気の秘密は、兄リチャードが書くけれんのない清潔なメロディとアレンジ、そしてカレン・カーペンターの声質にある。
女声としては低いトーンだが、倍音を多く含んでいて、これこそ安らぎの声というべできあろう。
ポピュラー音楽の世界では、50年代プレスリー、60年代ビートルズ、70年代は??というところでそうした問いかけはなくなったが、大衆的人気を獲得して、その後リスペクトやカバーがまた傑作を生んでいるという功績から見て、カーペンターズこそが70年代を代表するポップグループと言えるだろう。
コアなファン以外は、ベスト盤を持っていれば十分である。絶頂期の名曲をセレクトした「青春の輝き」、胎教と不眠症治療とストレス解消にオススメの1枚である・
(収録曲)
1. 青春の輝き
2. 愛のプレリュード
3. スーパースター
4. 雨の日と月曜日は
5. トップ・オブ・ザ・ワールド
6. シング
7. オンリー・イエスタデイ
8. 涙の乗車券
9. 愛にさようならを
10. 小さな愛の願い
11. マスカレード
12. スウィート・スマイル
13. 愛は夢の中に
14. ソリテアー
15. プリーズ・ミスター・ポストマン
16. ハーティング・イーチ・アザー
17. 見つめあう恋
18. ジャンバラヤ
19. ふたりの誓い
20. タッチ・ミー
21. 遥かなる影
22. イエスタデイ・ワンス・モア
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)