今回の【ドラマの女王】は、沢村一樹主演『浅見光彦〜最終章〜』(TBS系)。同局で以前からやってる『月曜ゴールデン』のシリーズの1つ『浅見光彦シリーズ』を連続ドラマ化。意外にも主演を務める沢村一樹は連ドラ初主演。“エロ封印”の沢村なんて・・・・。と思いきや、光彦の母・浅見雪江役の佐久間良子との強力タッグ?でお品の良い光彦ちゃんが、毎週面白く事件を解決しちゃうよ。って、これ見てるとウラでやってる“アノ”ドラマが見れないんですけど・・・・。
水曜夜9時、お父さんたちのお楽しみはテレビ朝日系の『相棒シーズン8』で決まり!だったハズなのに、先週の21日の水曜日に突如として始まったTBS系の『浅見光彦〜最終章〜』により、その独壇場が侵され始めた。言ってみれば、日本テレビ系の『ザ!世界仰天ニュース』も、フジテレビ系の『ザ・ベストハウス123』も出来る事なら見たいのに。まったくこれでテレビ東京系の映画が見たい作品だったらどうしてくれるんだ。少しは7時台に振り分けてほしい。
そんなこんなで始まった、『浅見光彦〜最終章〜』。当然事件は“景観の良い観光地”で起こる。第一回は、「ねぶた祭り」でおなじみ青森県弘前市。料理研究家の紹子(片瀬那奈)の母を犯した料亭の社長・宮坂(中山仁)が殺される経緯を、紹子の叔父の津軽三味線奏者・藤波(前田吟)が隠す。偶然居合わせた光彦たちが、真犯人と事件の真相を暴いていく・・・・。津軽の地で兄妹の親子孫3代に渡って引き継がれた悲しい「恨み」の物語。
浅見光彦って、刑事か探偵なのかと思ったら本職はルポライター。しかも昔は辰巳琢郎や榎木孝明、水谷豊までが演じていた役だし、他局(フジテレビ系)では中村俊介が「浅見光彦シリーズ」を演じているから、局も役者もイメージがぐちゃぐちゃになっている。さらに、沢村はバラエティー番組でのキャラが立ち過ぎてしまって、どうしても“エロ男爵”を思い出してしまう。
『浅見光彦〜最終章〜』、最終章とあるからかさすがにゲストも豪華。レギュラーの風間杜夫、佐久間良子、大和田伸也、原沙知絵、黒田知永子 など、渋めのキャストも効いている。でも残念な事に、エロ封印で元気の無いサワムラ・ワールドなんてありえない。毎週マジメな沢村一樹にどこまで耐えられるだろうか。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)