イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達・番外編】ミシェル・ウィリアムズ、“娘の顔が亡き父ヒース・レジャーに似ていて辛い。”

ファッション誌『VOGUE』10月号の表紙を飾った女優のミシェル・ウィリアムズ(29)。そう、あの『ブロークバック・マウンテン』で夫婦役を演じた故ヒース・レジャーと私生活でも恋仲に発展し、マチルダちゃんという娘をもうけた女優である。2008年1月のヒースの死から沈黙を続けていたウィリアムズが、同誌とのインタビューでようやくヒースとの思い出について口を開いた。

『ブロークバック・マウンテン』での共演を含め、ウィリアムズとヒースの熱愛は3年にも及んだ。ウィリアムズは妊娠し、入籍はせず2005年10月にマチルダちゃんを出産するが、薬物依存が始まったヒースに幸せな生活は2年続かなかった。

愛娘マチルダちゃんに会えない寂しさを紛らわすため、ヒースは加速的に薬物に溺れて行き、ついに2008年1月、薬物過剰摂取により当時交際中であったメアリー・ケート・オルセンの所有するニューヨークのアパートで遺体となって発見された。

ヒースの死から半年たった2008年夏、ウィリアムズはようやく立ち直り、映画監督のスパイク・ジョーンズとの交際をスタートさせた。彼がマチルダちゃんを本当の娘のように可愛がる様子が幾度もキャッチされ、大きな話題となっていた。

同誌とのインタビューでヒースの死について触れられると、ウィリアムズは「苦しみや喪失感や、仕事と子育てを両立させるシングル・マザーとしての生き方などについて語ることはあっても、ヒースと自分との間に起きた様々な出来事や葛藤については話したくない。」とした。

しかし彼女は、「『ブロークバック…』は私の人生の中で何より輝いていた思い出の作品ね。もう振り返ることしか出来ないけれど、人生の最高の瞬間だったと感じるわ。」としみじみと語り始めた。

「あの映画と並行して私はヒースと大恋愛したの。あの役を貰えたことを本当に誇らしく思うわ。2005年10月にはマチルダという可愛い娘にも恵まれたし、あの頃までは全てが順調、人生は完璧だったのに…。」

幼いマチルダちゃんにとって、パパ・ヒースの記憶は薄れて行くばかりであろう。また、頼り甲斐のあるジョーンズ監督の出現で、ウィリアムズの心の傷は徐々に癒えたはずである。だが彼女はこう語る。

「彼と出会って、新しい恋が出来るならきっとこの苦しみから逃れられると思っていたわ。でも間違っていたみたい。私は心の中で、事態が複雑になってしまったことを感じたのよ。」

「マチルダの顔はやはりヒースそのものよね。ヒースが思い出されてならないわ。今でもふと、彼はどこにいるのかしらなんて考えながら、娘の顔を見つめてしまうのよ。」

心からヒースが消えていなくなることは、決してないだろうと語るウィリアムズ。こうした苦悩の何倍もの思いが、言葉にはならないまま、まだ彼女の心の中にはあるようだ。ヒースの死から1年半。まだ結婚には踏み切れないが、ジョーンズ監督との関係は穏やかながら時間をかけて大切にしていきたいとのことである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)