イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達・番外編】急死のDJ AM、飛行機事故のトラウマと失恋に泣いたこの1年。

やはり優しすぎる心の脆さと苦しさから、つい薬物摂取量が増えて行ったということであろうか。28日午後、NYのアパートの一室で遺体となって発見された人気DJのアダム・ゴールドステイン(享年36)について、昨年の飛行機事故以来、常にそのトラウマと闘っていたこと、最近恋人からフラれていたこと、かつて自殺を図った経験があったことなどが分かって来た。

彼は、やはり昨年9月の飛行機事故による重いトラウマを引きずっていた。小型プライベート・ジェット機で乗員乗客4人が亡くなり、音楽仲間のトラヴィス・バーカーと自分の2人が重傷を負いながらも軌跡的に助かっている。

“助かったことの幸運さより、亡くなった4人の遺族の気持ちを思うと申し訳ない気持ちでいっぱい”、そう漏らしていた彼であるが、この7月にはこのような発言をして人々を心配させている。

「オレが生き残り、4人は亡くなった。どうしてオレは生きているんだろうと考え、日々苦しんでいるよ。オレが生きている理由を見つけようとしても見つからない。毎日その繰り返しさ。それでもせっかく拾った命だから、何か意義を見つけて大事にしなければならないんだろうね。」

彼は優しい人柄にもかかわらず、女性運はどうも薄かった。ニコール・リッチーとは、ついたり離れたりしながら婚約まで進んだものの1年持たずに破局、その後、マンディ・ムーア他の女性たちと交際するも、やはり短期間で破局している。

そして今話題となっているのは、モデルのハーレイ・ウッドに最近フラれてしまい、その心の痛手があまりにも激しかったということ。彼に親しかった友人が、米芸能誌『People』にこう語っている。

「彼女が一方的にフッてきたみたいなんだ。彼は別れたくなくて、とても落ち込んでしまったよ。しばらく何も手に付かないし、精神的にもひどい状態だった。普段の彼とは全く違って人に当たり散らしていたからね。」

彼は以前、24歳の時に自殺を試みた経験があることを人に告白していたことも分かった。「死のうと思って拳銃を口に突っ込んだんだ。トリガーを引いたら、なんと詰まっていたのか動かない。座り直してふと考えたよ。死ぬなんてダメだ、やめようってね。」

“DJ AM”の名で親しまれたアダム・ゴールドステインは、続々と寄せられるセレブらによる追悼のコメントからも、誰にも温かく優しく接し、困っている者には手を差し伸べるような男であったことが伝わってくる。

こういう人間に限って、自分が苦しい時は人に助けを求めず、薬物やアルコールにのめり込んで自滅していくことがある。遺体が発見された時、彼の手元にあったのはクラック・パイプ。もっと自己中心的で、図太い神経の持ち主であればよかったのに…。彼の早すぎる死がただただ勿体なく、悔しくてならない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)