今回の【どっちが勝ち組でショー】 は、どちらも黒髪のストレート、セーラー服が良く似合う正統派美少女の夏未エレナVS水沢エレナ。同じ名前をもつこの二人はそれぞれ、ドラマでは重要な役を演じ、CMでも活躍している。マクドナルドのコーヒーもより美味しくなるCMに出演している水沢エレナは自身の ブログで女の子らしい毎日をつづり、ロック少女の夏未エレナは寺山修司の舞台に挑戦する。同じ髪の長いエレナちゃんでも個性はぜんぜん違うのだ。
昨年『恋空』(TBS系)で地上波連ドラ初主演した 水沢エレナは、、1992年3月21日生まれの17歳。吸い込まれそうな大きな黒い瞳が特徴。現在も「セブンティーン」(集英社)の専属モデルとして活動している。前クールドラマ、櫻井翔主演『ザ・クイズショウ』(日本テレビ系)の新田美咲役と言えばお分かりになるだろうか、マクドナルドの他に“つまみ食いしたやんちゃ娘”の木下優樹菜に目を丸くするバレンタイ・ンチョコレート(明治製菓「手作りチョコレート」)のかわいいCMも記憶に新しい。
一見、清純な女子高生風なのだが、その可憐な容姿とは裏腹に主演ドラマ『恋空』の主人公・ミカのような激しく情熱的な雰囲気をもつ。毎年何人もの清純派アイドル女優が誕生するのだが、ただ清純なだけではない水沢エレナは一人群を抜いて魅力が勝っている。一旦足を踏み入れたら抜けられないような、そんな危うさの水沢エレナ。彼女の潤んだ瞳で見つめられたら、男性はたまらないだろう。
変わって、1994年8月8日水沢より二つ年下の15歳になったばかり、キリっとした切れ長の目が特徴的な夏未エレナ。やはり前クールTBS系のドラマ『本日も晴れ。異状なし』(主演 坂口憲二)でギターを弾いていた姿が印象的な島の少女・玉城美波役を演じていた。こちらは母の日に贈るチョコレートのCM(ロッテ「ガーナミルクチョコレート」ひとつだけの母の日篇)に出演。
こちらのエレナは、さらに若い上に少々過激。音楽の甲子園「閃光ライオット」では初代応援ガールとしてカッコよくギターを抱える、オフィシャルポスターの彼女は間違いなく”ロック少女”。好きなアーティストに銀杏BOYZ、椎名林檎、THE BLUE HEARTS、ゆらゆら帝国などを挙げ、サブカルチャーにも詳しい。中学生ながら寺山修司の作品にハマリ、見事願いが叶ってこの度32年ぶりに上演される寺山修司・作の舞台『中国の不思議な役人』 (PARCO劇場9月12日(土)から10月4日(日)まで公演)のヒロイン花姚役に決定した。「書を捨てよ町へ出よう」「天井桟敷」など、団塊の世代には懐かしいテラヤマ・ワールドがわかる10代女優が出てくるなんて、おじさま大喜びのスターが誕生した。
今回の勝ち組は、常に「恋」のイメージが漂うお嫁さんタイプの水沢エレナより、将来どんな活躍を見せてくれるのかがまったく分からない夏未エレナの勝ち。音楽・舞台・その他様々な仕事にチャレンジし、アイドルの枠を越えたアーティストとして成長してほしい。しかし、今夏未が“一度会いたい人”とアピール中の銀杏BOYZの峯田和伸はキケンな男。無垢なエレナちゃんにはまだ早いのである。
(TechinsightJapan編集部 宇佐木野ミミ)