音楽フェスでよく見かけるチャットモンチーといきものがかり。今やどちらもJPOP界を牽引するほどの人気である。しかし、この二組が共演したところを見た記憶がないのだ。どちらもほぼ同世代のメンバーで構成され活動時期も近いのだが、それだけにライバル意識が強いとも思われる。
今回はチャットモンチーといきものがかりの二組に対戦してもらおう。
同世代バンドということでメンバーをみてみよう。
・チャットモンチー
橋本絵莉子(ギター・ボーカル)1983年10月17日(に生まれる)
福岡晃子(ベース・コーラス) 1983年4月16日
高橋久美子(ドラムス・コーラス)1982年4月10日
いきものがかり
吉岡 聖恵(きよえ)(ボーカル)1984年2月29日
水野 良樹(ギター・コーラス) 1982年12月17日
山下 穂尊(ほたか)(ギター・ハーモニカ)1982年8月27日
というメンバーからなる。
2歳ほど差はあるがほぼ全員が同世代なのがよくわかる。
また、チャットモンチーのメジャーデビューは2005年11月、ミニアルバム「chatmonchy has come」だった。
いきものがかりのメジャーデビューは2006年3月、1stシングル「SAKURA」である。
どちらもインディーズ時代の活動もあるが、メジャーデビューに関してはほぼ同時期といえるのだ。
いきものがかりは1stシングル「SAKURA」ですでにメディアに登場し出して人気が出始めた。
一方のチャットモンチーは2006年11月に3rdシングル「シャングリラ」がオリコン初登場6位となり、2007年の5thシングル「とび魚のバタフライ/世界が終わる夜に」でブレイクしたといえるだろう。
両バンドの特徴として、いきものがかりは、共感を呼ぶ楽曲で広く心を掴むのに対して、チャットモンチーはよりロックビートを追求して、歌詞も鋭く突っ込んだものが多い。
個人的見解とお断りしたうえでだが、いきものがかりが、JPOP歌謡であるのに対してチャットモンチーはJPOPロックなのだ。
いきものがかりは、2008年には第59回NHK紅白歌合戦に初出場しているが、同じく出場が予想されていたチャットモンチーは出場しなかった。
その経緯はわからないがこれもJPOP歌謡とJPOPロックというバンドコンセプトによるところが大きいのではないだろうか。
バンドコンセプトというところで、改めて確認しておくと、
チャットモンチーはスリーピースバンド(ギター、ベース、ドラムス)であり、
いきものがかりはメンバーは3人だがサポートメンバー(ドラムスなど)が入るのでスリーピースバンドではない。
このバンド構成の違いはかなりカラーの違いとなっている。
いきものがかりは楽曲とボーカルが大きな魅力だがチャットモンチーの場合はそれに加えて女性スリーピースバンドということで憧れる女性ファンも多いのだ。
これからますます活躍するであろう二組に勝敗を決める時が来た。
これは【どっちが勝ち組でショー】という企画上やむをえないのだ。ここは、はっきり決めておく。
チャットモンチーは日本で最高の女性スリーピースバンドである。その功績は大きい。
したがって、今回の勝ちはチャットモンチーなのだ。
ちなみに、チャットモンチー福岡晃子のベースは凄いと思う、後発の女性バンドのベースは彼女の影響を受けているのではと思われる時があるほどだ。
その福岡が、ギターの橋本絵莉子からベースを指導してもらったというのだから分からないものだ。
(TechinsightJapan 編集部 真紀和泉)